クロラス酸水

クロラス酸水とは?

  • クロラス酸⽔(亜塩素酸⽔)は、クロラス酸(亜塩素酸:HClO2)を主成分にした⾷品添加物殺菌料※1のひとつであり、広く知られる次亜塩素酸⽔や次亜塩素酸ナトリウムとは、名前は似ていますが化学的に異なる物質です。「亜塩素酸」を英語で「クロラス・アシッド」(Chlorous Acid)と言うことから、混同を避けるため「クロラス酸水」と呼んでいます。

    優れた除菌・消臭効果が認められており、その効果が緩やかに⻑続きします。除菌後に残った成分は日光(紫外線)で自然分解されるので、使用後も安心です。また、次亜塩素酸⽔やアルコールに比べて、⼿肌に優しく、⾦属がサビにくく、布も脱⾊・変⾊しにくいのが特徴です。
    私たちは、このクロラス酸水の製剤を使っています。

  • Chlorous acid

幅広い優れた除菌力

水や汚れに強い

肌に優しい低刺激性

素材にやさしい低腐食性

除菌効果および他の薬剤との違い

クロラス酸水の効果

(地独)神奈川県立産業技術総合研究所により除菌率99.9%の効果を実証

クロラス酸水と菌液もしくはウイルス液を混和させ、一定時間作用させた結果

滅菌水 クロラス酸水(200ppm)
1分 10分 1分 10分
黄色ブドウ球菌
バクテリオファージQβ
※ノロウイルスの代替
※エンベロープなし
バクテリオファージφ6
※インフルエンザウイルスの代替
※エンベロープあり

※令和3年9月17日発行 試験結果報告書( KISTEC03-076A04 / KISTEC03-076B04 )より引用
※細菌およびウイルスの不活性化を評価するための試験法(EN1040:2005 / ASTM1052)を参考に実施

除菌剤・消毒液の有効成分として広く知られる次亜塩素酸ナトリウムやアルコールも、十分な除菌力を持っていますが、それぞれ使用上の課題があります。例えば、アルコールは水に濡れているところでは効果が薄れてしまいます。次亜塩素酸ナトリウムは目に見えないレベルの汚れ(有機物)から先に反応しやすいので、除菌の前に効力が失われがちです。そのため、使用前にしっかり汚れを落とさないと除菌効果があらわれにくいのです。
クロラス酸水は、さまざまな菌・ウイルス・カビなどに対する除菌力があります※1。汚れに負けない持続力によって、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムが苦手な状況でも効果を発揮し、刺激性や可燃性がなく、臭いもほとんどしないため、安⼼してご使⽤いただけます。

特性の比較 クロラス酸水 次亜塩素酸水※1 次亜塩素酸Na アルコール
効果※2
除菌力
多様な細菌・ウイルスに効果あり
多様な細菌・ウイルスに効果あり
多様な細菌・ウイルスに効果あり
ノロウイルスへの効果なし
持続力
サイクル反応で効果が持続する
×
有機物に触れすぐに分解される
×
有機物に触れすぐに分解される
×
揮発しすぐに効果がなくなる
安全性
皮膚感作性
刺激性なし
製品により異なる
(一部製品は刺激性なし)
×
刺激性あり
×
多少の刺激性あり
引火性
引火性なし
引火性なし
引火性なし
×
引火性あり
(少量危険物にあたる)
残留性
残留性なし
(紫外線にあたると水になる)
残留性なし
(紫外線にあたると水になる)
×
残留性あり
(使用後は洗い流す必要あり)
残留性なし
(常温で揮発する)
科学特性
臭い
ほとんど無臭
×
塩素臭あり
×
強い塩素臭あり
×
アルコール臭あり
金属腐食性
非常に弱い
×
強い
×
非常に強い
非常に弱い
変色性
非常に弱い
×
強い
×
非常に強い
対象物により異なる
(メラミンやアクリルは変色)
漂白作用
非常に弱い
×
強い
×
強い
非常に弱い
ヌメリ除去
除去力あり
除去力あり
除去力あり
×
除去力なし
その他
コスト
安い(アルコールの約1/4)
非常に安い
非常に安い
×
高い
保存期間
90日(原液は1年間)
製品により異なる
30日
1~2年間
  • 効果※2
  • 除菌力
  • クロラス酸水
    多様な細菌・ウイルスに効果あり
  • 次亜塩素酸水※1
    多様な細菌・ウイルスに効果あり
  • 次亜塩素酸Na
    多様な細菌・ウイルスに効果あり
  • アルコール
    ノロウイルスへの効果なし
  • 持続力
  • クロラス酸水
    サイクル反応で効果が持続する
  • 次亜塩素酸水※1
    ×
    有機物に触れすぐに分解される
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    有機物に触れすぐに分解される
  • アルコール
    ×
    揮発しすぐに効果がなくなる
  • 安全性
  • 皮膚感作性
  • クロラス酸水
    刺激性なし
  • 次亜塩素酸水※1
    製品により異なる(一部製品は刺激性なし)
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    刺激性あり
  • アルコール
    ×
    多少の刺激性あり
  • 引火性
  • クロラス酸水
    引火性なし
  • 次亜塩素酸水※1
    引火性なし
  • 次亜塩素酸Na
    引火性なし
  • アルコール
    ×
    引火性あり(少量危険物にあたる)
  • 残留性
  • クロラス酸水
    残留性なし(紫外線にあたると水になる)
  • 次亜塩素酸水※1
    残留性なし(紫外線にあたると水になる)
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    残留性あり(使用後は洗い流す必要あり)
  • アルコール
    残留性なし(常温で揮発する)
  • 科学特性
  • 臭い
  • クロラス酸水
    ほとんど無臭
  • 次亜塩素酸水※1
    ×
    塩素臭あり
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    強い塩素臭あり
  • アルコール
    ×
    アルコール臭あり
  • 金属腐食性
  • クロラス酸水
    非常に弱い
  • 次亜塩素酸水※1
    ×
    強い
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    非常に強い
  • アルコール
    非常に弱い
  • 変色性
  • クロラス酸水
    非常に弱い
  • 次亜塩素酸水※1
    ×
    強い
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    非常に強い
  • アルコール
    対象物により異なる
    (メラミンやアクリルは変色)
  • 漂白作用
  • クロラス酸水
    非常に弱い
  • 次亜塩素酸水※1
    ×
    強い
  • 次亜塩素酸Na
    ×
    強い
  • アルコール
    非常に弱い
  • ヌメリ除去
  • クロラス酸水
    除去力あり
  • 次亜塩素酸水※1
    除去力あり
  • 次亜塩素酸Na
    除去力あり
  • アルコール
    ×
    除去力なし
  • その他
  • コスト
  • クロラス酸水
    安い(アルコールの約1/4)
  • 次亜塩素酸水※1
    非常に安い
  • 次亜塩素酸Na
    非常に安い
  • アルコール
    ×
    高い
  • 保存期間
  • クロラス酸水
    60日(原液は1年間)
  • 次亜塩素酸水※1
    製品により異なる
  • 次亜塩素酸Na
    30日
  • アルコール
    1~2年間
※1
次亜塩素酸水は複数社が異なる製法で製造しているため、製品により特性は異なります。
※2
すべての細菌やウイルスを除菌できるわけではありません。実使用空間での実証効果ではありません。使用環境・お部屋の条件により効果は異なります。
第40回 日本防菌防黴学会 年次大会「亜塩素酸水の殺菌効果について」(2013年9月11日 香川大学医学部、本部三慶など)
「亜塩素酸水の新規指定の可否に関する薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会報告書(案)」(2011年5月11日 厚生労働省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会)
「平成 27 年度 ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」(2016年5月13日 国立医薬品食品衛生研究所)

安全性

クロラス酸水(亜塩素酸水)は、第三者機関による安全性評価試験を実施済みです

  • 毒性試験の種類
  • 経口毒性・遺伝毒性・体内動態など※1
  • 類似成分で総合評価
  • 実証済み
  • 吸入毒性試験※2※4※5
  • 亜塩素酸水(クロラス酸水)
  • 実証済み:急性、亜急性(28日間)※6亜慢性(90日間)※6
  • 経皮毒性試験※4
  • 類似成分で総合評価
  • 実証済み:急性
  • 皮膚刺激性試験※3
  • クロラス酸・Nバリア(亜塩素酸水製剤)含量:0.8%
  • 実証済み
  • 眼刺激性試験※1※3※4
  • クロラス酸・Nバリア(亜塩素酸水製剤)含量:0.8%
  • 実証済み
  • 皮膚感作性試験※3
  • クロラス酸・Nバリア(亜塩素酸水製剤)含量:0.8%
  • 実証済み
※1
内閣府 食品安全委員会「添加物評価書 亜塩素酸水(第2版)」(厚生労働省の評価要請)2012年7月9日発行に基づく。
※2
Medicilon Preclinical Research (Shanghai) LLC. による「Sprague Dawley ラットを用いた亜塩素酸水の吸入急性毒性試験」の結果に基づく。
※3
公益財団法人 食品農医薬品安全性評価センター(現 株式会社安評センター)での試験結果に基づく。(クロラス酸水8,000ppm 安全データシートより)
※4
IUCLID Dataset, Sodium Chloriteでの試験結果に基づく。(クロラス酸水8,000ppm 安全データシートより)
※5
株式会社新日本科学での試験結果に基づく。
※6
クロラス酸水200ppmでの試験結果に基づく。
  • 名称
  • クロラス酸水製剤(亜塩素酸水製剤)
  • 液性
  • 弱酸性〜中性
  • 成分
  • 亜塩素酸⽔
    pH 調整剤
    RO 濾過水
  • 濃度(含量)
  • 亜塩素酸 200ppm
  • 保存方法
  • 冷暗所で保管(90日間)
  • 用途
  • 日常的な衛生、清拭、噴霧
  • 内容量
  • 5kg×4本⼊り(計20kg)
  • 製造元
  • 原液:三慶株式会社
    希釈液:株式会社HACCPジャパン
クロラス酸水

クロラス酸水(200ppm)5㎏※2

※1
平成25年2⽉1⽇づけで厚⽣労働省医薬⾷品局⾷品安全部⻑により、⾷品衛⽣法(昭和22年法律第233号)第10条の規定に基づき、クロラス酸⽔(亜塩素酸⽔)が省令別表1に追加されました。亜塩素酸は、経済産業省、厚⽣労働省及び環境省により、最も危険性が少ない化学物質である易分解性で、しかも⼈の健康を損なうおそれがなく、動植物の⽣息や⽣育に⽀障を及ぼすおそれがないと判定されています。
※2
商品の仕様、外観、価格などは商品改良のために予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。
※3
クロラス酸水200ppm安全データシートより

お問い合わせ

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ご質問内容に合わせて、以下の連絡先までご連絡ください。

メールおよびお問い合わせフォームからのお問い合わせには、
お返事までに1週間ほどお時間をいただく場合もございます。
あらかじめご了承ください。

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