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[ニュースリリース]
空間除菌のメカニズムの物理化学的な解明に向けた共同研究を実施
~数理モデルでエアロゾル感染、空気感染などの防止抑制策の新たな基準確立へ寄与を目指す~

  • 株式会社NSFエンゲージメント
  • 一般社団法人プロダクト・イノベーション協会

株式会社NSFエンゲージメント(代表取締役社長:廣松 茂)と一般社団法人プロダクト・イノベーション協会(代表理事:山口 由岐夫 東京大学大学院工学系研究科 名誉教授)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を含む病原微生物によるエアロゾル感染、空気感染などの感染症予防とその防止抑制策(対策)、ならびにその手段として期待される空間除菌について、デバイスから液剤噴霧されるミストの物理化学的な状態を数値的に把握することで、デバイスを用いた液剤噴霧による空間除菌のメカニズムの解明に向けた研究を共同で実施いたします。

新型コロナウイルスを含む病原微生物によるクラスター(集団感染)の発生経路は、接触感染、飛沫感染、エアロゾル感染、空気感染によるものが大であると言われています。しかしながら、エアロゾル感染、空気感染の防御策については、マスクの装着や換気の徹底など、限定的ではありますがこれまでの予防策を中心として進めて行かざるを得ないのが実情です。私たちはこれまでとは異なる角度から考えられた新たな対策を講じる必要があると考えております。
そこで、「空間除菌」と称される、液剤を空間中に一定量、一定時間、一定粒子サイズでミスト噴霧を行うことによって、空間中の粒子数(あるいは濃度)を維持させる手段を用いた新型コロナウイルスを含む病原微生物のエアロゾル感染、空気感染などの感染症予防とその防止抑制策(対策)、ならびにその手段に関する研究を行い、その成果を学会などで発表、論文をジャーナルや学会誌に投稿することによって、デバイスを用いた液剤噴霧による空間除菌の有効性(必要性)に関する研究を広く世間に知らしめ、感染症の新たな防止抑制策の基準確立に寄与することを目的としています。

本研究では、新型コロナウイルスやインフルエンザなどへの顕著な除去効果が確認済みである※1「亜塩素酸水(クロラス酸水)」を用いて、世界で初めて空間除菌のメカニズムを科学的に検証するための数理モデルと最適な使用条件の構築を目指します。なお、具体的には、以下について実施します。

1)

空間除菌機運転時のクロラス酸水のミストの散布状態および化学種の空間分布を算出する数理モデルを作成すること

2)

1)で作成したモデルを用いて、さまざまな使用条件についてのケーススタディーを行うこと

本研究の成果は2023年に公表する予定です。エアロゾル感染、空気感染に関する、マスクの装着や換気の徹底など既存の対策に加えて、新たな防止抑制策としてクロラス酸水による空間除菌方法の確立に向けた基準作りの礎となることを目指します。

※1:

● 一般社団法人プロダクト・イノベーション協会について

一般社団法人プロダクト・イノベーション協会(PIA)は、革新的な製品の構想から製造に至るまでに必要な技術に関する活動を行い、日本のものづくりに寄与するために、学術及び科学技術の振興を図ることを目的に、2013年に設立されました。
https://www.product-innovation.or.jp/
協会所在地:東京都文京区

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